会長挨拶

 

  全国視覚障害早期教育研究会 会長    
    宮城教育大学名誉教授 猪平眞理

 


全国視覚障害早期教育研究会では視覚障害のある乳幼児の育児支援や教育指導等に関わる課題に取り組んでいます。
見えない、見えにくいという視覚障害のある乳幼児の支援には、不足する視覚情報や行動の制限、視覚的模倣の困難などに対応する配慮を必要とし、個々に大きく異なる障害の状態や一人一人の特性に応じた指導を要します。さらに0歳児からの乳幼児の相談や育児支援には、親御さんの心理的支えや、通園し、交流するための保育園・幼稚園等の保育機関との連携も重要です。全早研(本研究会の略)ではこのような支援に関わるために、教育、医療、福祉の多岐にわたるテーマを掲げて活動しています。
全早研は毎年度1~2月に全国大会を開催します。これまで北は北海道旭川盲学校から南の沖縄県立盲学校に至る各地の視覚特別支援学校(盲学校)を会場とし、主管校としてのお世話をいただいています。この他、事務局である筑波大学附属視覚特別支援学校を主な会場にして、毎年秋に研修会も開いています。
視覚障害児の早期支援は主として各都道府県の視覚特別支援学校(盲学校)といくつかの福祉施設で行われていますが、視覚障害は低頻度の発生のため地域における支援の場は数少ない現状です。
全早研はこうした支援に携わる方々が全国で結ばれ、研修の機会と貴重な情報交換の場となることを目指して平成9年(1997年)に勉強会を立ち上げ、平成12年2月に山形県立山形盲学校で第1回大会を開催し発足しました。以来全国盲学校長会の後援も受け、特別支援学校や幼児教育、福祉分野そして保護者の方々なども多数参加されています。毎回、和やかな雰囲気の中で熱い語り合いがあり、時には参加者が170名を超すような大きな会にもなりました。
視覚障害児の早期支援に関わる全国的な組織には、先輩格に視覚障がい乳幼児研究会があります。“夏は乳幼児研、冬は全早研”が合い言葉になっていますが、視覚障害のある子どもの0歳からの大切な支援のために、全早研も共に貢献出来たらと願っております。今後とも多くの皆様のご参加をお待ちしています。